症例報告
症例報告
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良性発作性頭位めまい症(BPPV)と呼ばれる症状

主訴

頭を動かしたときや階段を降りる時の
フワッとした、フワフワッとしためまい

問診

起床時、頭を動かしたとき、階段を降りる時にめまいを強く感じる。

ふらっとしてしまう。フワフワした感じになる。
不安になり、脳神経外科へ。

病院の先生からは『良性発作性頭位めまい症』と診断された。

自律神経やストレスが原因なのではないかと言われ、薬を出されたが、効果が出ず。。。

現在も現役で音楽関係の仕事をしており、楽器を扱う事が多い。

重さのある楽器を運んだり、演奏中の下を向く動作、人前での演奏による緊張とストレスを感じているそうです。

一人暮らしで、転んだらどうしよう。。という恐怖があり、日常生活と仕事のどちらも影響が出ている状態。。。

年齢的に遅くして始めた仕事だそうで、この症状で支障が出ている現状に強い不安を抱えていました。
YouTubeを発見して来院して頂きました。

触診・視診

首肩に強い筋緊張あり
浮腫(+++)

治療

認知覚のある筋肉とめまいの原因になっている筋肉
頭半棘筋
胸鎖乳突筋
板状筋
大後頭直筋
…の、トリガーポイントを中心に治療を開始した。

治療経過

1回目
治療後のフラフラ感はまだある。

2回目
重だるさは無くなった。
まだ階段の降りるときが怖い。

3回目
フラフラ感が少し残るが、便通と睡眠の状態がここ最近で一番良い。
自律神経が整ってきている実感がある。

4回目
体が軽くなり、元気が出てきた。
行動範囲が広がっている。

5回目
めまい消失。
仕事に集中できるようになった。

現在も週一度の治療を定期的に行っている。

まとめ

良性発作性頭位めまい症(BPPV)と呼ばれるものについて、おざわが解説します


これもまた現代社会が生み出した『病』と呼ばれるものです。

よくこんな病名が付くなと思うのですが、患者心理を突いた『病名が付くとなぜか安心する現象』は他にも沢山あります。

(めまい体操…という『これやっといてね』というプリントを渡されるらしい…)

良性発作性頭位めまい症…というものは100%『首コリ』によるものです。

頭の重さは7キロあります。
その7キロを支える首は常に負担がかかっており『首が原因かもしれない』と知らないことさえ知らないことに気がつくまでに時間がかかってしまう事が、様々な不定愁訴の要因になるのです。

不定愁訴もあれとこれ、これとあれ、、、の組み合わせによって『病名』になります。

若い世代の方は『めまい体操?こんなんで治らんわwww』

『この症状でクスリ飲むのは変でしょ?』…と【疑い】を持ちます。

知ろうとするからでしょう『自分で治療法を考える』に至ります。

このような症状の重いバージョンが子供に起こると『起立性調節障害』という病名が付くかもしれません。
起立性調節障害も子供の未発達な首の筋肉のトリガーが引き起こす病気だと私は思っています。

現代人は身長も高くなり(細くヒョロッとした子が増えてますね)急に身長が伸びて、地面から頭が離れると当然7キロの頭は『揺れます』。。。

無自覚な負担になるでしょう。

様々な病気は無自覚の中に存在します。
見ようとしないと見えないもの。。。

見えないものを見る。。。ということが、
『私の身体、どうしちゃったのかしら?』…という症状解決の一歩目です。
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