症例報告
症例報告
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1年前から始まった『飲み込めない』…という嚥下症状

主訴

原因不明の嚥下障害
飲食ができにくい・飲み込めない

問診

1年前からの症状だそうです。
お店で大好きなケーキを食べていたら、なぜか食べるのに1時間もかかってしまった。

『飲み込む』という嚥下運動をしようとすると謎の恐怖心が出始めた。

その日を境に食事に時間がかかり、量がいつもの20%くらいしか食べられなくなってしまう。

体重も落ち始め、、、『飲み込む』ということにストレスを感じ、精神的にも辛くなってしまった。

仕事はデスクワーク。
常に首肩周辺の硬さを感じている。

色々な病院に行き、検査をするも『原因不明』だった。

ヒステリー球・梅核気など、検索すると出てくるが、どうもそれとは少し違う気がする。

病院に行くと、結局心療内科を勧められる。
薬を服用したが良くならず1年間が経過した。

自分でもどうしたらいいか分からない状態に。。。
ある日偶然、普段あまり見ないインスタグラムを見ていたらおざわを発見。

『ここだ!』と思い来院してくれました。

触診・視診

皮膚の緊張が強い。
皮膚緊張(+++)交感神経優位状態
筋緊張(+++)頚部浮腫も強い
頭半棘筋と胸鎖乳突筋の張りが特に強い。
触診時の認知覚もある。

治療経過

1回目
鍼の刺激が体に効いている感じがあった。
鍼の響きが残る。

2回目
ゆっくりだが食べれる量が増えてきた。

3回目
仕事の時間が長く、ストレスがかかるとまた調子が悪くなる。
緊張により皮膚のつっぱり感が気になる。

4回目〜10回目
治療を重ねるごとに少しずつ飲み込みがスムーズになり、食事に対する恐怖心が消失。

旅行が好きで症状が出ている時は行けなかった。
しかし今は旅行に行く回数も増え、旅先での食事を楽しんでいるとの報告を受けました。

現在も週一度の治療を継続している。

まとめ

嚥下障害と首コリの関係性


ムチ打ち・寝違い・強いコリ…
首の急な強い痛みを感じたことがある方はこう思ったはずです。

「えっ?飲み込むのってこんなに首の筋肉使うの!?」
「麺すするのも辛いじゃん」
「咳するのも首辛い…」

ただ、
これは『疼痛』に関してです。
無自覚な首コリは疼痛を通り越して『自律神経症状が現れる』という知識が必要になります。

首という場所は7キロという重たい頭を抱える小さな筋肉の集まりです。

絶妙に微妙な動作を行う部位…そして筋肉同士が重なり合うことで筋摩擦が起こります。

首と言うのは人間の身体で最もトリガーポイントが出来やすい場所です。

自覚がある場合はいいのですが、無自覚な人ほどドカンと自律神経症状が出ることが多いです。

今回のケースでは無自覚な首コリが引き起こした嚥下障害です。

自分自身が感じている首コリの状況が、ここまでの症状を引き起こすとは本人も気が付かないのです。

私の身体、どうしちゃったの?』という症状は首の環境悪化による自律神経が絡んでいることがほとんどです。

患者を惑わす診断名も、注意が必要です。
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