症例報告
症例報告
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食いしばり過ぎてフェイスラインがぷっくり腫れた様な状態に...

主訴

体調不良から始まった食いしばり
フェイスラインに差が出るほどの腫れ

問診

ずっと食いしばりがあったわけではない。
3年前に体調を崩してから、食いしばりが起こるようになる。

気が付けばググっと噛みしめている。去年位から食いしばりが強くなり、以来フェイスラインが膨らんで見えて、腫れている。

食いしばりも日によって波がある。
首凝りの自覚はある。睡眠障害もあり、眠ったと思ったら1時間後に起きる。
それを数年繰り返している。特に右の食いしばりが強く、咬筋が腫れている。

鏡で見ると左側も腫れているが、右側がもっと腫れてプクッとしている。

歯科医院や鍼灸などの治療は受けた。しかし改善が無い。

美容的にも気になるので何とかしてほしい…という事でご来院されました。

視診・触診

ストレートネック。頚部緊張(+++)
咬筋の腫れが強い。

治療方針

うつぶせの状態で頚部及び顎関節周辺のトリガーポイントを処理することにした。
①頭半棘筋
②頭板状筋
③胸鎖乳突筋
④咬筋
⑤側頭筋
⑥内側・外側翼突筋

治療結果

初回
少しだが、眠りが深くなる。
噛みしめは、まだ良い実感はない。
しかし、今まで感じたことないトリガーポイントの響きが、良くなる可能性を感じるとのこと。

3回目
腫れが半分に減少。
フェイスラインも驚きの変化。
噛みしめも減る。

7回目
ほぼ良い。
首の自覚症状も無くなる。
フェイスラインも昔の状態に戻る。

現在も2週に一回程度の頻度で継続的に治療を行っている。

今回のポイント

(指の先の赤いポイントから青いポイントまで『咬筋』という筋肉が付着する)

(咬筋は人体最強の力を発揮する筋肉。なので青い部分は骨にくっつく範囲が広い。硬結化するとフェイスラインが乱れる)

(青い部分は骨にベッタリと強く付着。それを削ぐように鍼を打ち込むのがトリガーポイント治療のミソ)

まとめ

噛みしめとフェイスライン

超・珍しく美容の話です。

国立おざわは鍼治療に特化していますが、現代では『美容鍼』…という顔に鍼を打ち、美容効果を促進する…という施術も多いです。
中には鍼通電する治療法もありますが、鍼通電は『やっている感』しかないと思っているので私は好みません。
治療においても鍼通電は国立おざわでは行いません。あれは技術が鈍るんですよ。
電気で筋肉を収縮させるのはその瞬間の血流増進作用はあるのですが『持続効果』に関してはノーコメントです。

今回のケースの様に頑固な噛みしめによるフェイスラインの腫れに対しては、患者さんも通常の美容ではどうにもならないという判断で治療を選択する人も多いです。
治療が結果的に美容に繋がります。
首の治療もそうですが、顔だけ美容鍼をしてもやはりすぐ戻ります。

国立おざわでも患者さん希望の裏メニューで美容鍼をすることがあるのですが、受診者全員が首の治療後に美容鍼を行っています。
首の治療を行うだけで顔面部の血流増進効果があります。
それにプラスして顔面部の表情筋トリガーポイントや咬筋・側頭筋・翼突筋などの咀嚼筋トリガーポイント処理をするだけで筋浮腫が取れます。

近年では頚部環境の悪化により食いしばりが増えています。
顎関節疾患や咀嚼筋トリガーポイントが原因による舌痛症や口内炎など、口腔外科疾患の依頼が多くなっています。


食いしばりはフェイスラインを乱します。
頑固なお顔のトラブルに悩む方が増えています。

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