症例報告
症例報告
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梅核気・ヒステリー球の最大原因『胸鎖乳突筋TP』とは。

主訴

梅核気
咽喉頭異常感症(ヒステリー球)

問診

2ヶ月前くらいからの症状
常に喉に違和感・異物感がある。
仕事中に声が出づらく、酷いと出なくなる。
喉に何か粒の様なものが引っ掛かっている様な感じ。

自分としては原因として考えられるのは職場環境が変わったこと。
発症する前くらいからコールセンターの仕事に異動。
ノルマを達成しなければならないというプレッシャーが強い。

常に気を張って仕事をしている。
そのため仕事が終わって家に帰っても脳が休まらない感じがする。

最近の睡眠の質はよくないと思う。
起床時もスッキリ感はない。

病院には行かずネットで調べると梅核気・ヒステリー球…に当てはまる。
市販の薬を色々と試してみたけど変化がない。

国立おざわの症例を見て来院してくれました。

視診・触診

問診時の姿勢の悪さがある。
パッと見で分かるくらい頚部浮腫が診られる。
胸鎖乳突筋の腫れが顕著。

後頭部から肩甲間部にかけての筋緊張が診られる。

治療

梅核気は交感神経緊張状態が続くことにより食道周囲の筋肉が異常に収縮。

喉に粒の様なものが詰まっているような違和感を伴う症状から『梅核気』と名付けられました。
東洋医学的には教科書に載っているほどメジャーなものです。

主な原因は西洋医学的には過度なストレスと言われています。

急な環境変化や仕事量(ノルマ)の増加により急激なストレスが掛かったことから自律神経が乱れ発症したと考えられます。

しかし、そもそも『首凝りにストレスという外因が加わることによる症状』です。

喉になにか詰まったように感じるポイントは首にあります。


治療筋

僧帽筋
頭半棘筋
頭半棘筋停止部
肩甲挙筋
胸鎖乳突筋(※重要※)
胸部多裂筋

治療結果

1回目…ほとんど改善。
1週間全く気にならず。
初回時の治療から2ヶ月間悩んだ症状はほぼ改善する。

2回目
睡眠の質も良くなり日常も楽になった。
仕事中も気にならずいられる。

3回目
完治。
快適に過ごしている。

治療したことにより首凝り治療の重要性を自覚をするようになる。

現在も定期的に10日に一回ほど治療は継続している。

まとめ

いわゆる喉(ノド)に関わる症状


大きい範囲でいえば首全体の浮腫。
そして喉の症状には絶対的に治療する部位があります。

それが『胸鎖乳突筋』です。
胸鎖乳突筋はトリガーポイントの宝庫と言われる程、トリガーがあります。

そのトリガーポイントが生み出す症状は様々で、今回のケースの様に『喉に何か、詰まっているような感覚』という症状はその一つです。

他にも胸鎖乳突筋トリガーポイントによる症状としては、、、
副鼻腔炎
鼻炎・アレルギー症状
突発性難聴
耳閉塞感
胸の詰まり感
喉のイガイガ
息苦しさ
頭痛
顔面部のピリピリ・浮腫み
風邪を引きやすい
うつっぽい
フラフラ・フワフワする
舌痛症
などなど、他にも沢山あります。

耳鼻咽喉科疾患・脳神経外科疾患・精神科疾患などが現れた時は最重要選択肢にするのが胸鎖乳突筋トリガーポイントです。

人間の骨格を動かす筋肉を『骨格筋』と言います。

『骨格筋トリガーポイントによる症状・病気』というものは沢山あります。

現代社会が生み出した【病】
自律神経に大きく作用するトリガーポイント治療が最先端であると私は思っています。
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