TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)の鍼治療

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症例報告
TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)の鍼治療

【10代女性】

主訴

手首の痛み。テニスにて負傷。
特にバックハンドで手首の小指側に痛みが出る。ズキズキするような痛みである。
手首の動きで常に痛みが出る。勉強時にペンを握るのも辛い。
去年冬くらいから痛みが続いている。
初めは整骨院にて電気治療を行っていたが改善せず整形外科へ。
整形外科ではMRI検査にてTFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)と診断された。
部活にも出られず、勉強も辛いので早く治して欲しい…ということで、当院にご来院して頂きました。

視診・触診

視診では特に異常は診られなかった。
手関節尺側(TFCC部)に圧痛が認められた。
しかし腕を細かく触診すると小指伸筋と尺側手根伸筋に圧痛が診られ、同時にそれらの筋を触診すると手関節の尺側に痛みが走った。

治療

治療部位:小指伸筋・尺側手根伸筋のトリガーポイント

1回目~4回目:特に変化なし
5回目:10の痛みが5になる。
6回目:更に痛みが減少する。
7回目:完治

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)とは?

TFCCは別名『三角線維軟骨複合体(さんかくせんいなんこつふくごうたい)』といいます。
手首の小指側に①尺骨三角骨靭帯②尺骨月状骨靭帯③掌側橈尺靭帯④背側橈尺靭帯という4つの靭帯が手首の小指側にある関節円板を取り囲むようについています。
これらを複合的に呼んでTFCC(三角線維軟骨複合体)といいます。
TFCC損傷はレントゲンには写らない為MRIでの診断をお勧めします。
しかしながら注意点は、例えそこに異常があったとしても、果たしてその異常が今起こっている痛みと関係があるのかと考えると、実は関係が無い可能性もあります。
手首を構成する骨格筋や靭帯のトリガーポイントが原因で、手首の小指側に痛みが出ている事も多くあります。
今回のケースもまさに手首を通過する筋肉や腱のトリガーポイントが原因で起こる痛みでした。

『TFCC損傷』と言われると大きな障害の様な気がします。
しかしながら周囲のトリガーポイントを的確に治療すれば治る疾患です。

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