自転車転倒後の肩の痛みと親指の腱鞘炎

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症例報告
自転車転倒後の肩の痛みと親指の腱鞘炎

【50代女性】

主訴

数ヶ月前に自転車で転倒し手と膝をついた。
手と膝は大丈夫だったが、それから付いた右手ではなく右肩が痛むようになる。
仕事が忙しく通院する暇がなかった為1ヶ月ほど放置して病院を受診。
MRIを撮るも原因は認められなかった。
リハビリを行ったが全く改善がない。
それと同時期に重たい荷物を受け取る際に左の親指を捻ってしまい、痛みが取れない。
親指をかばっていたら左の肩まで痛くなってきてしまった。
両方の肩が痛くなりどうしようも無く、仕事に支障が出ているため何とかして欲しい。
乗り物に乗る仕事の為、カーブをする時のバランスにより肩が非常に痛くなる。
右肩は90度以上あがらない。
左肩は動かし始める時に痛みが出る。
左の親指は親指を中に入れて握ると激痛が出る。

視診・触診

視診では特に異常は診られなかったが、触診では少し触っても痛がる位表層の筋肉から痛んでいる状態でした。
膝は特に問題はなく、右手を付いた時の介達性の外力により肩に負担がかかり、棘下筋や三角筋にトリガーポイントが診られました。
左の親指周辺の触察や筋収縮を調べると、短母指伸筋や長母指外転筋に筋硬結が強く診られました。

治療

週二回の治療を行いました。
治療部位:右棘下筋・三角筋・短母指伸筋・長母指外転筋

肩は三角筋の起始部の治療を中心に行いました。肩甲棘部・肩峰部に出来たトリガーポイントを丁寧に治療しました。
棘下筋は主に三角筋後部繊維との筋連結部を中心に治療を行いました。

親指は短母指伸筋・長母指外転筋の腱および筋腹に対しての治療を行いました。

●治療結果
徐々に痛みが軽減され、7回の治療で痛みはほぼ寛解しました。

介達外力とは

手を付いた時、直達外力が働く場所は手になりますが、力というものは伝導し他の部位に痛みが出る事があります。手を付いた場合は肩に衝撃が介達します。
時に手を付いたのに鎖骨が折れてしまったりする事もあります。
交通事故などで足裏からの衝撃で股関節を脱臼する事もあります。

例えばドンと足を付けば膝にも力が伝わりますし、股関節にも力が伝わります。

急な外力が働いた時、そこにはトリガーポイントが形成されるという事です。

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