国立おざわ鍼灸・整骨院 院長 小沢国寛著書、首コリ治療が日本を救う

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第1章:鍼治療 vs. コリ

5:鍼師はコリのパイオニア

 中国大陸で暖かい地方ではマッサージが、寒い地域ではお灸が、気候が安定した地域では鍼治療が発展したようです。
 いわゆる中医学は五臓六腑、脈診などを中心として、コリはもちろん病気に対しても様々な効果を発揮してきました。その効果もあり、世界保健機構(WHO)が鍼灸適応疾患を認めているほどです。

 近年では西洋医学でも『首コリが様々な病気に関係性がある』という頚性神経筋症候群(CNMS)や筋緊張症候群などといった疾患名が増えてきています。
 コリによる病が、西洋医学にも認知されてきたという事でしょう。
 しかしながら画像診断が中心の西洋医学。コリは画像には写りません。 触ってコリをチェックする技術も無いのが現状です。
 骨しか写らない画像診断で、少しの異常があればそれを現在出ている筋肉の痛みと結び付けてしまいます。果たしてそれが正しいと言えるのでしょうか。

 西洋医学のコリに対する治療法といえば①薬②電気③湿布④自宅で温めて⑤運動という事が中心になっています。これでは慢性疼痛に悩む患者様は増えていくばかりでしょう。
 何か隠された病気があるのでは…と思って検査するのは予防医学で重要な事です。
 しかし今、増える不定位愁訴、慢性疼痛、当たり前の薬物療法・効かないリハビリ…などの現状を考えると、患者様自身が『治し方』について学ぶ時代が来ているように思うのは私だけでしょうか。
 薬を飲んでもコリは治りません。
 薬は症状を抑えているだけです。
 頭痛の多くは首の責任トリガーポイントが原因であり、頭痛を治そうとして薬を服用しても、ただコリに対する感受性が鈍くなっているだけですから、頭痛が治った訳ではありません。
 痛みの認知が鈍くなっただけで、いずれはまた痛みや頭痛の原因となるでしょう。

 これが現代の西洋医学です。
 鍼師は四千年、コリと闘ってきました。対する西洋医学は最近コリを認め始めたばかりです。
 四千年間コリと闘ってきた歴史がある鍼治療は、コリに対するパイオニアなのです。
 私の鍼灸道の目的の一つには、『コリにはやっぱり鍼治療』という認知を広める事があります。
 コリにはただのコリ(トリガーポイント)と『そこが悪いんだよね!』…という認知覚を出すコリ(責任トリガーポイント)があります。
 コリには様々な種類があり、症状を起こしているコリを見つけて治療する事が必要です。その症状を引き起こしているコリ(責任トリガーポイント)はマッサージでは届かない事が多く、鍼でポイント治療をする事が求められます。もし鍼治療が苦手なのであれば、国家資格を持っているマッサージ治療院に行き的確な施術を受けた方が、薬物療法や痛みの根本を治療しない西洋医学療法を受けるより、よほど改善するでしょう。